初級に続く本書では、行動目標を中心に場面や状況、トピックを通じて学習するスタイルはそのままに、初級で学習した事項を踏まえながら、
相手や場面、状況が多様化し、言語知識を獲得しながら学習が進んでいきます。たとえば場面。教室にとどまることなく、アルバイト先、
進学希望校、日本人宅、近所などへと広がります。それは同時に行動目標の広がりをも意味しています。
■できる日本語シリーズの3大特徴
1、行動目標に即したシラバスだから、日本語でできることが増える!
日本語で何かをできるようにするには、「この場面、状況でどう言うのか」をしっかり把握することが大切です。本書を使った授業では、
学習者と教師が場面や話題を共有し、教師が「今、ここでどう言うか」を学習者に投げかけながら、必然性のある文型や語彙などを学びます。
また、この「場」や「話題」は繰り返し取り上げます。既習の項目を繰り返し使うことで、コミュニケーション力を高めます。
2、場面・状況を共有するから、「伝える力」が伸びる!
イラストがふんだんに使われているので、場面・状況が一目瞭然。その状況を教師と学習者が共有した上で会話を練習します。
実際に遭遇するであろう場面・状況を通じて練習することで、会話の幅が広がります。
3、やり取りが中心だから、段落構成力が身に付く!
本書では、初級段階から「固まりで話す」ことを意識して制作しています。できるだけ文と文をつなぎ、ある程度の長さで自分のことや自分の
考えを伝えることができるようになることを目指します。
【1課の流れ】
(1)話してみよう
学習者がこれまでに学んだ日本語を使って話したくなるようなイメージづくりをします。既習の語彙や文型などを使って話すことがねらいです。
(2)聞いてみよう
実際の場面でどのような会話が行われているのか、CDを聴きます。まずは耳からわかることを目指します。
(3)スモールトピック
初中級の各課は1つのトピックとそれに関連する2つのスモールトピックから構成されています。スモールトピックでは、既習の文型や語彙を
使って話してみる「チャレンジ」、本冊・別冊両方を使って場面・状況の会話練習をする「言ってみよう」、スモールトピックのできることを
達成するタスクとして「やってみよう」の順に学習を進めます。
(4)できる!
各課の行動目標に則した総合的な活動を行います。周りの人と自分の考えを交換したり、役立つ情報を共有したり、興味がある場所やイベントを
調べて実際に行ってみたりする活動があります。
(5)ことば
スモールトピックごとに新出語彙を提示してあります。
(6)話読聞書(わどくぶんしょ)
話の流れを意識して、固まりで日本語を話す練習をします。初中級のCDには、テキストで示された話題が他者とのやり取りになった場合の
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